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【妄想小話】 ロビン・ランスの憂鬱
2011-06-30 (木) | 編集 |
初代PCの恋人、ロビン・ランス視点のお話。

NPCの性格や感情など、思い切り捏造していますので、苦手な方はご注意ください。
切りの良さそうなところで分けているので、長さがまちまちです。
中途半端ですが、場面としてはMemo7くらいまでで、Memo8で書いた捏造過去もちょっと出てきます。でも、読んでいなくても問題は無いと思います(笑)

※内容はPU前のものに沿って書いているので、いろいろ…ご理解ください←

では、暇つぶしに見てやるよ!って方は続きからどうぞ~





正直な話、オレは彼女が少し苦手だ。


ロビン・ランスの憂鬱



移住者がやって来る。
3日の朝、聞かされた知らせに対する反応は、「ふーん」で終わった。まったく興味が無いわけではないが、これからこの国に住むなら、そのうち何処かで会うだろうと思ったからだ。それに昨日は仕事始めだった。今年はAランクに上がったんだ、さぼっている暇なんてない。

そんなわけで朝から仕事に専念し、夕方になりクリート・エルグを後にした。酒場でも行くか…などと考えながら王宮前通りを歩いていたときだった。

「あの…はじめまして!」
「?」

声を掛けられて振り向くと、そこにいたのは、真新しいと見て取れるローク・エルグの服を着た女だった。覚えのない顔に例の移住者だと悟る。ノーチェ・ヴェルディと言いますと名乗った彼女の笑顔は、緊張しているのかどこかぎこちない。

「オレは、ロビン・ランスだ。困ったことがあれば尋ねてくれて構わない」

自分としては優しいと思える声音で言ってやれば、わずかに表情が和らいだように見えた。まあ、「ハジメマシテ」の人に対する、決まりきった挨拶のようなものでもあったのだが。

彼女は黒い髪に黄色の肌という、この国では見ない容姿をしていたので、見かければ誰なのかすぐにわかった。また、向こうからも覚えられていたらしく、会えば挨拶やらちょっとした世間話なんかをして、気付けば友人と呼べる存在になっていた。



「殿下は、恋人って…いるんですか」

いつものように仕事を終えてエルグの敷地から出たところで、彼女に捉まって唐突にこう聞かれた。
今日はやけに神妙な面持ちをしていると思ったら、成る程そういう話か。一人納得して、彼女の問い掛けにどう言うべきかちょっと迷ってから「…ああ」とだけ答えた。

案の定、彼女は驚いた顔をした。見開かれた瞳には薄く涙の膜が張られていて、自惚れでなければ、そこにはショックという感情も含まれていた。

「そっかぁ…恋人、いたんですねえ」

眉を下げて笑う様に少しだけ胸が痛み、目を逸らした。もしや泣いてしまうのではと内心焦っていた。その場合、オレが泣かせたことになるのだろうか。『年下の女の子を泣かせた』なんて、実に不名誉である。じゃあこの状況を打開するには…ぐるぐると考え込んでいたが、それは杞憂に終わった。次に見た彼女の表情は明るかった。


「なんと言うか、ちょっと意外でした!」

あっけらかんとした様子で続けられた言葉に、気が抜けてしまう。

(…待て、意外ってどういうことだ)

少しばかり引っ掛かる言葉ではあったが、今回は聞き流すことにする。

そのあと彼女に、どんな人なんですか、名前は…とせっつかれた。彼女の勢いに負けて隠し通すのを早々に諦めたオレは、友人相手だから別に良いか、という理由で自分を納得させた。

「ロザリー・ボドルスキーさん…ね」

彼女は、教えた名前を噛み締めるように口にした。その意図はよく分からなかったが、まあ、別段困るようなことは無いだろうと高を括っていた。


そして、次の日。

彼女に好きですと言われて、今度はオレが目を見張る番だった。
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